◆なぜ「写真集」なのでしょう?

      ◆なぜ「写真集」なのでしょう?


     1. 乳ガン告知を受けた女性たちにとって
        何よりも知りたい情報は、 
       「手術で自分の胸がどうなってしまうのか」ということ。

乳がん患者数が年々増えている現実があるにもかかわらず、健康な女性の多くは「乳がんなんて自分には無縁のこと」と考えています。健診で乳がんと診断され、摘出手術が必要だと医師から告げられたとき、初めて自分が深刻な問題に直面したことに気づきます。

乳房をなくしてしまうかもしれないという絶望感や喪失感、よりによってなぜ私だけが…という孤独感。そして、手術によって自分の胸の形はどうなるのかという大きな不安。さまざまな感情が交錯するなかで、患者さんたちは限られた時間で病院や手術方法などに関する情報を収集し、治療に立ち向かっていくことになります。

ネット上にはさまざまな情報があふれ、関連書物も数多く出版されています。しかし情報が多すぎて、いままさに乳ガンを告知された人々が本当に知りたい情報にたどり着くことは、きわめて困難なのが現実です。


     2.「乳房再建手術」で美しい胸を取り戻すことは
       乳がんを経験した女性たちが生活の質を高め、
       自信を持って生きていくためにとても意義のあることなのです。

この写真集がテーマとする「乳房再建手術」は、乳がんの手術を受けようとしている患者さんたち、あるいは過去に受けた手術のために胸の形が変わってしまった女性たちが、生きる希望と活力を取り戻し、生活の質(QOL)を高めるためにも大きな意義のあるものです。しかしこの手術自体がまだあまり知られておらず、「乳房再建手術」をわかりやすく解説する書籍もごく限られています。

この写真集は、乳がんによる「乳房再建手術」を受け、綺麗な胸を取り戻した女性たち自身がモデルとなり、いきいきと女性としての魅力いっぱいに生きている姿をありのままに見せていこうというものです。同じ病気を乗り越えた大勢の素敵な仲間がいることを知らせることで、乳がん宣告を受け孤独や絶望の淵にある人たちを勇気づけ、病気とともに生きる前向きな意志と希望をもってもらうことが、写真集『いのちの乳房―乳がんによる「乳房再建手術」にのぞんだ19人』の一番の目的です。

     3.乳がん患者さんたちに接する医療機関にも
       「乳房再建手術」に対する情報は
       決して十分に行き渡っているとはいえません。

私たちは、いまこの情報を必要としている一人でも多くの女性たちのために、乳がん患者さんとの接触の多い全国の乳腺外科医や乳がん患者さんの緩和ケアにあたる認定看護師さんたちに、この写真集を寄贈したいと考えています。

日々、乳がん患者さんたちと接している医療関係者たちを通じて、「乳房再建手術」がどのようなものであり、また多くの仲間たちがそれによって再び素晴らしい人生を取り戻していることを、しっかりとお伝えしていくことが私たちのめざすところです。

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